ジャンボタニシの成貝
水田にジャンボタニシ(学名:スクミリンゴガイ)が発生しました。
南米原産の淡水に生息する大型の巻貝(成貝の大きさは殻高3~8cm)で、日本には食用として、1981年に東南アジア方面から輸入されてきたそうです。
当初は新たな水産物として養殖もされていましたが、味が日本人好みではなかったことや、広東住血線虫(寄生虫)の感染源にもなることから、商品価値が上がることはなく、養殖場から逃げ出したり、破棄されて野生化した貝が繁殖し、田植え直後の柔らかい稲を食い荒らすようになりました。
1984年には輸入が禁止になり、現在は「重点対策外来種」に選定されているそうです。
ジャンボタニシの卵塊(らんかい)
卵塊は、鮮やかなピンク色で一瞬驚きます。
自然界では警告色の意味合いもあり、卵には毒もあるので鳥などに捕食されないようです。
雌貝は、3~4日おきに産卵し、卵塊(1卵塊に200~300卵)を稲の茎や用水路の壁などに産み付けます。
卵は、10日ほどで孵化して2カ月ほどで成熟するという高い繁殖力だそうです。
ただ、卵は意外なことに水に弱く、見つけたら水に払い落として孵化を防げるとのことです。
放ってはおけないので、休日の半分は駆除にまわりました。
古川