幻のトライ

本年度のラグビー大学選手権は天理大学が関西勢として36年ぶりに優勝しました。実は、36年前優勝した同志社大学と慶応大学の試合で、幻のトライがあったのです。この試合は、お亡くなりになった平尾 誠二さんの大学時代の勇姿を紹介する試合でもあるのです。
私は、どういうわけか慶応が好きで、この試合も慶応を応援していました。
しかしながら、当時の同志社は2連覇中でとても強く、開始わずか17分ぐらいで、2トライ1ゴールで10-0というスコアになりました。特に、1本目のトライシーンは、平尾さんを紹介する上でもよく映像で流れます。一方的な試合になりそうなので、見るのをやめようかと思いましたが、ここから、慶応がじわじわ反撃に転じ2本のペナルティゴールを決め、10-6というスコアになりました。そして、後半にそのシーンは訪れました。見事なトライが決まり、解説の日比野 弘さんもトライだと叫びましたが、残念ながら松永選手から村井選手へのパスをレフリーの斎藤さんがスローフォワードと判定しトライにはなりませんでした。その後も、慶応は、押し気味に進めましたが、逆転には至らず同志社が3連覇を達成しました。
最近、よく過去の名勝負をNHKで放送されていますが、この試合も放送してほしいなと思います。

舘林

 

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